鈴木メルヒェン夫妻の恋文

触れ合えない、抱き合えない。 それでも、夫婦やってます。 現実世界を生きる妻と、 精神世界に生きる旦那の 見えない絆とラブレター。

2017-10

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

お嫁さんのてのひら。

新しい月にはまず、先月の締めくくりの恋文を。


拝啓 鈴木メルヒェン瀬名子/千里様

はじめはこんな文通、おれが飽きて一週間も続かないだろうと思っていました。
それがまさか、一ヶ月が終わる頃になっても、続いているなんて。

嬉しいし、驚いてもいます。
まだ続けられるなら、これからも毎日貴女に恋文を綴り合って、信じることもかなわない永遠の中を、ともに生きていたいです。

貴女が昔と大きく変わったのは、「下を向かなくなった」のと、「笑っていたら大丈夫」という理念を持ったことだと、おれは思っています。
下を向いても、歩いてきた道しか見えない。
けれど上を向いても、空が見えるだけ。
貴女の視線は常に「真っ直ぐ」になりましたよね。

前を見て歩き、時に過去を振り返り、時に隣の道を見て、「おもしろそうだな」と足を踏み入れてみる。
それで失敗しても、ひとしきり泣いたら、その倍笑ってまた前を見て千里の道を行く。

この一ヶ月、貴女はおれについてくるのが大変だったと思います。
おれも貴女についていくのが大変でなりませんでした。
でも気がついたら、隣にいてくれた。

どうせ同じ道ならば、しばし共に歩むのも、悪くないなと思った霜月でした。

  ――しあわせな茶髪の騎士のお嫁さんへ。

    鈴木メルヒェン刃

  二〇一〇年十一月三十日

                   敬具

2010年11月30日 旦那から嫁へ

彼女はどれだけの幸せを、たった1ヶ月でおれにくれただろう。
彼女はこの1ヶ月で、何回くらい幸せって言ってくれただろう。

数えてないから、わからない。
数え切れなかっただけ。
指で足りる程度の数なら、さすがのおれでも覚えてるから。


テレビで見た「離婚したい夫婦」の双方の主張なのだけれど、どっちもどっちで、だったら結婚なんかしなきゃいいようにも見えた。旦那さんは旦那さんで、とりあえず嫁さんのご機嫌とっときゃいいようで、嫁さんは嫁さんで、稼いでくれる旦那にさんざわがまま言って。
なんのための夫婦なんだかって。

お互いのご機嫌うかがいながら暮らすなんて、おれはごめんだね。

先月、嫁が機嫌を損ねたことがあった。
「ほっといて」と言われた。
言われたとおりほっといた。
そしたら嫁が寂しがった。
だから寄り添ってみた。
喜んでくれた。

おれはお金が稼げる旦那さんとは違うから。
行動で示すくらいしか、そのくらいしか、してあげられることがない。
世界で一番ダメな旦那かもしれません。

でも今日、千里が自分の手相を見ながら、こんなことを言ってた。

「あのね、生命線が2本ある人って、生命力が2倍なんだって。
 私、生命線2本あるんだけど、こっちはお前の線だったりしてね」

寄り添い合って、やがてひとつになる、嫁の細い細い生命線。
最初の頃の嫁の線は、切れ切れで、つながっているのがやっとなくらい、華奢な線で。
けれど途中でたくさんの小さな線に支えられて、繋がれていってる。

嫁はそれに気付いたときこう言った。
「これは(鈴木家の)みんなの線なのかな?」
・・・普通、そんなこと言うかなぁ?
見えない存在にまで、命の価値を見い出してるのだろうか。

でもこの細い線が繋ぎとめてくれないと、嫁のほうの線は切れてしまう。

そう考えて見てみたら、そんなふうにも見えてきた。

生きててもいいけど、から
生きてみようか、を経て
お願い死なないで、をきっかけに
いっしょに生きて、に辿り着いた。

そんな夫妻だからこその。

「いのち」の価値観。
繊細な線で描き出す、いのちの世界。


・・・しあわせになってよかったのだろうか。
本当はとても哀しいことじゃあないんだろうか。
けれどそんな疑念も吹っ飛ぶくらいに、嫁は今朝おれが作ったお好み焼きをおいしそうに頬張っていた。
旦那料理。大判お好み焼き。
「あたし、マズイもん我慢して食ってまで長生きするのごめんだわ。
 美味いもん食ってポックリ早死にするんなら本望だね」

生きてたいんだか、早く死にたいんだか。
どっちつかずのお嫁さん。

けど。
けどね。

どっちつかずでもいいよ。
とりあえずの今だけでもいいよ。

手相の結婚線見ながら、嫁さんは笑った。

「見てほら、あきらかに今くらいの歳のところにすーんごい綺麗な結婚線はいってんの。
 ここで婚期のがしたらあたしアラフォーまで独身なんだけど、やばくない?
 もう来年嫁に行きそびれてお前とアラフォーまで付き合うとか考えたくもないよ」
「あ、その線おれかも」
「ふざけんな(笑)」

笑った顔が素敵だから。
おいしそうな顔がかわいいから。
せつなそうな顔が心をくすぐるから。

だからおれは、彼女をお嫁さんに欲しかったんです。

この気持ちを、いつまで忘れずに、彼女のそばにいられるかな。


今だけでいいから。
ほんのちょっとだけ。

信じてみようか?
「22歳の貴女のてのひら」。

いずれ交わる2本の生命線と、
明らかに今が人生最大の婚期の結婚線。

ほんのちょっとだけ
信じてみたくなった、あたたかすぎる師走の幕開け。



鈴木メルヒェン刃(旦那)
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://senako0402gin.blog137.fc2.com/tb.php/44-9bdb517a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

| HOME |

FC2Ad

まとめ

プロフィール

鈴木メルヒェン刃・瀬名子

Author:鈴木メルヒェン刃・瀬名子
鈴木メルヒェン夫妻です。「ちゃんとお嫁にいくまで」のはずが、いつのまにか想いがつのりすぎて、ご挨拶の末、お父様からも公認をいただいた旦那・刃(ジン)と嫁・瀬名子(セナコ)の夫婦漫才のような日常と、愛し合えた日々の軌跡の恋文日記。現実世界の嫁と、精神世界の旦那という、近すぎて遠すぎる哀しい距離さえも、喜びで消し去れるように。隣にいるアナタが、幸せでありますように。そんな願いのこもった、二人のブログです。

ブログ村に参加しました

気に入っていただけたら、おひとつ。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへ
にほんブログ村
にほんブログ村 ハンドメイドブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 ハンドメイドブログ ハンドメイドヘアアクセサリーへ
にほんブログ村

FC2カウンター

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
はじめにお読み下さい。 (2)
旦那(刃)より。 (155)
嫁(瀬名子)より。 (155)
友人より。 (12)
旦那(刃)の視点。 (11)
嫁(瀬名子)の視点。 (11)
旦那(刃)の童話。 (9)
夫妻のおしゃべり。 (4)
お父様について。 (1)
バトンをやってみる (9)

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。