鈴木メルヒェン夫妻の恋文

触れ合えない、抱き合えない。 それでも、夫婦やってます。 現実世界を生きる妻と、 精神世界に生きる旦那の 見えない絆とラブレター。

2017-10

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突然の急逝と、嫁のペットロス。

それはあまりにも突然のことで。

このブログでも度々紹介していた飼い猫が今日、急死しました。
11歳。若くはないけれど、それほどトシでもなかった。

嫁とお母様と病院に出かけている間に急変し、お父様が看取りましたが、急変から1時間も経たずに息を引き取ったのだそうです。

なので、おれたちはほんの3時間家をあけただけで、その間の本当に短い時間での出来事だったそうで、帰ってきたときにはもう、すっかり冷たくなっていました。


最初のうち、嫁は泣かなかった。
家族の前ではなるべく泣かないつもりという姿勢で、こらえていた。

触れても何も反応しないはずの猫を、何度も撫でて。
まるでその感触を、心に刻み付けるように。

眠っているようだった。
触ればいつも通り起きるんじゃないかと。
そう思ってしまうほど穏やかな顔をしていた。

だからかもしれないが、嫁はなかなかそばを離れなかった。
死んでいることくらい心の隅でしっかり分かってる、そのことが伝わってきた。

看取ったお父様に、容態の急変について話を聞きましたが、どうやら死因は脳溢血のようで、しばらくは暴れ回って手に負えなかったほどだったのに、動けなくなったら、もう起き上がれなくなっていたと。
最期くらいはと、いつもベッドとして寝かせていたソファーに連れて行って、そのままソファーの上で息を引き取った、とのことでした。

それも1時間もしないうちの出来事だったそうで、余程の急死だったのだなと。
おそらく人間でも、ほぼ助からなかったと思うほどの早さだったらしい。


急なことで、家族はもちろん、身内も皆、騒然となっていた。
特に猫の写真を撮るのが好きだった
映理子は。

たぶん映理子が泣いたからだろう。
嫁もこらえきれずに泣いた。
泣かないよう努めていたというのがすぐわかる涙だった。


精神的ショックが大きすぎて、ついさっきまでは右半身がうまく動かなかった。
部屋に戻って、嫁は堰を切ったように涙を流した。
家族の前では気丈に振る舞おうとしたが、限界があったと。

もちろん悲しいのは家族も同じで、お母様はもう猫の死に顔は見られないと、なかなかそのソファーの部屋には行きませんでした。

葬るにあたって、小さな祭壇をソファーの前に作って、お線香を上げて、今日また食べてくれるはずだった缶詰と、まだ飲むと思っていた水、そして庭の花を供えた。

その缶詰も、水の器も、すべてもう必要ないのだとわかりつつも、迷わずに成仏してくれるよう、供養のためにと供えられた。
猫が気に入っていたぬいぐるみも、一緒に埋葬することにした。

誰より悲しんでいたのは、猫がよくなついていたお母様だと思う。
たった3時間の間に、冷たくなって動かなくなっているなんて。
鬱陶しいほどなついていたこともあり、泣いている姿を見るのも、辛かった。


嫁が言うには、ペットロスはこれで2回目だという。
最初は、幼稚園のころから飼っていたウサギを、中学受験の前に亡くしたと。
その時は受験勉強の追い込みで、死に目に会うどころか、やっと勉強を終えて部屋を出たときには、ウサギのいた部屋はほぼ片付いていて、亡骸はおろか、部屋にあった遊び道具なども全て片付けたあとだった。

最期を見てもやれなかったことを、10年以上後悔し続けていたと、嫁がようやく辿り着いたベッドの上で、話してくれた。
だからあんなに猫を最後まで撫でていたんだと、このときやっと理解した。
もうあんな悔しい思いはするまいと。
きちんとお別れができるように、そんな気持ちを込めて。


切なさやもどかしさ、やりきれなさで泣いたことは幾度もあった。
けれど、「喪失感」で涙を流したのは、おれは初めてだった。
いつも部屋のドアを開けっぱなしにしておけば、イタズラをしに来る猫がいたのに、今はもう、どのドアを開け放っていようが、猫が来ることはない。

静かにすればするほど悲しみばかりが募り、かといって動けもせず、止まらない涙をひたすら流し続けた嫁に、かける言葉が見つかるはずもなく。

いつか死んでしまうのは人間も同じとはいえ、11年間、同じ場所で日々を生きた動物を亡くすのは、これほどの悲しみなのかと。
もう、この猫の写真が増えることもない。
猫じゃらしを振っても、猫が飛び掛ってくることも、なくなった。


わかっているはずなのに。
もういないんだと。

わかっているからこそだろうか。
活き活きとしていた猫の写真を見直すたびに、まだきっと戻ってくる、明日には起きてる、そんな錯覚に陥ってしまう。

たった3時間、家を空けただけなのに。
本当に、たった3時間。


嫁が精神的にかなり参っているので、イベント参加も危ぶまれています。
旦那としては、悲しいときは悲しいで、思い切り悲しんでくれてもいいと思ってる。
でも仕事人間の嫁なので、涙零しながらでも行きそうで。

準備も立ち行かない。正直。
やりたい気持ちがあっても、体がついてこない。
むしろ動く事を拒んでいるようにも見える。


手足の震えも、薬でいくらかおさまって、両手でキーボードを打てるようになった。
数時間前は右手が動かず、急ぎの連絡を左手だけで打ち込んだくらいだった。




嫁の古くからのお絵描き友達で、ボストン在住のはぐパンさんに、猫と写った写真を模写してもらったことがあるということで、大切な思い出として、掲載させていただきます(掲載許可はきちんととりました)。
山どころか海を越えても、その存在を知られていた猫。
嫁とのツーショットは、この絵の写真1枚だけだったそうで、嫁もこの絵を大事にしていたので、この場を借りて、紹介させていただきます。

嫁のお絵描き友達・はぐパンさん画の嫁と猫。けっこう昔なので嫁が若い。
このイラストを描いて下さったはぐパンさんとは、今も夫妻その他メンバーも含めてお世話になっております。
素敵な一枚を、本当にありがとうございました。
嫁も「(このイラストを)ずっと大切にしたい」と。



ちょっとおれもショックから立ち直るまでに時間かかりそうですが、一応ある程度のいつも通りをということで、昨晩の恋文があるので。昨晩はおれから嫁への手紙です。



拝啓 鈴木メルヒェン瀬名子/千里様

万全とはいえない体調の中での作業が続いていますが、今週いっぱいなので、切り抜けられますように。

いらぬ世話をというか、面倒な事を思い出させてしまって、申し訳なかったです。
そう簡単に捨て去れるものとは違ったと思いますし、もし自分が同じ思いをしたら、とか、色々と考えてしまったので。
毎日貴女とこうして恋文を交わし合えていて、本当によかったなと。

黄色と青の重ねシュシュは、二枚重ねだと本当に縫いにくくて、苦手ではあるのですが仕上がりの色はすごく好きです。
表の色も裏の色も、どちらも存在感があるので、縫いやすければもっと作りたいですね。

作るだけでなく、販売して誰かの手にとってもらえること、その幸せをかみしめながら、丁寧に仕事をしていきたいと思っています。


    鈴木メルヒェン刃


  二〇一一年七月二十六日

                 敬具

2011年7月26日 旦那から嫁へ

本当に、今日起こることなんて全く想像していなかったことがすぐにわかる文面。
今日は嫁から返事を貰うのも億劫なくらいです。

冷たくなった毛並さえも、大切に大切に撫でていた嫁の姿。
きっと一生忘れないと、確信した。


今はただ、往くべきところへ往ってくれたこと、それだけを願おうと思います。





在りし日の記憶は、きっといつまでも。

嫁撮影・ネコぱーんち!嫁が身体を張って撮りました。




鈴木メルヒェン刃(旦那)
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鈴木メルヒェン刃・瀬名子

Author:鈴木メルヒェン刃・瀬名子
鈴木メルヒェン夫妻です。「ちゃんとお嫁にいくまで」のはずが、いつのまにか想いがつのりすぎて、ご挨拶の末、お父様からも公認をいただいた旦那・刃(ジン)と嫁・瀬名子(セナコ)の夫婦漫才のような日常と、愛し合えた日々の軌跡の恋文日記。現実世界の嫁と、精神世界の旦那という、近すぎて遠すぎる哀しい距離さえも、喜びで消し去れるように。隣にいるアナタが、幸せでありますように。そんな願いのこもった、二人のブログです。

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