鈴木メルヒェン夫妻の恋文

触れ合えない、抱き合えない。 それでも、夫婦やってます。 現実世界を生きる妻と、 精神世界に生きる旦那の 見えない絆とラブレター。

2017-10

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ストライプの夫婦のものがたり。

今日は遅刻してません(笑)、メルヒェン嫁の瀬名子です。

夕方ごろ、眠くてほわーんと夢の世界に入り込んでたら、
以前描いたこの絵の夢を見ました。この手は私達メルヒェン夫妻
なのですが、脱獄囚の物語として、某所のお題お絵かき掲示板で
描いた絵です。その時つけた物語とあわせてご覧下さい。
嫁画・某所のお題板で描いたイラスト。もちろんこの手はメルヒェン夫妻。
やっとの思いで。
厚い土壁に、逃げ出せるだけの穴を開けた。
罪を犯してもなお、自由を求めた私は、月夜の晩に小さな独房を逃げ出した。
ずっと監獄で身動きの取れない日々を送っていたせいか、足はもつれ、追っ手がきても逃げ切れる自信がなかった。
有刺鉄線をすり抜けて、茂みの中をかきわけながら進んでいた。
足音が迫ってくる。追っ手だろう。
息を切らしながら走った。けれど走れば走るほど、その足音は近づく。
怖い、怖い、怖い、何度も繰り返した。
草むらに足をとられて転んだ私に、人影が覆いかぶさった。
・・・ついていない脱獄劇だった。と、諦めていた。
しかし、眼前に自分と同じストライプの袖が、ちらついた。
引き起こされた。同じ囚人服の男性だった。
「そっちはだめだ、地雷原だから。東の川を渡って逃げよう」
着の身着のまま、私と同じように逃げ出したであろう男は、足を痛めてよたつく私の手を引いていってくれた。
やがて川を渡り、草原を抜け、人目につく町を避けて歩き続けた。
男はなにも語らなかった。私も、自分のことは語らなかった。
その日その日を生き抜くために、黙々と歩く日々。
互いに繋いだ手だけを信じて、生きていた。

ある晩、男は私に問いかけた。
「どうしてずっと手を繋いでいたの」
不快に思っていたのだろうか?私は手を離した。
「・・・手を離すと、寂しいからです」
「なら、繋いでいようよ。」
握った手のたくましさに、その時初めて気付いた。
眠れなかったその晩は、互いに自分の知る恋の歌を口ずさみ、遠まわしに愛を伝えあった。

翌朝、まだ朝焼けのはじまる頃、目覚めた。
飲み水欲しさに、川辺へとふたり歩いた。
するとそこで、同じように水を求めていたのだろうか、朝焼けのなかに、虹色の蝶を見た。

「マリアージュバタフライ」
人はその蝶をそう呼んだ。
その蝶を見た恋人たちは、夫婦になれるのだという伝説を噂で聞いていた。

「不謹慎な蝶だね」
脱獄中の身と思えば、そんなふうに思えた。

すると男は、こんなことを言い出した。
「どっちの手で、罪を犯した?」
私は答えた。
「右の手で」
「おれは左だ」

がしゃっ。
私の右手首に、手錠がかかった。
そしてもう片方は、男が自分自身の左手首にかけた。

「もう、罪を犯さないように。
 あと・・・二度と手を離さないように」

唐突なできごとで、私は呆然としていた。
けれど気がつけば、マリアージュバタフライは群れをなしていた。

雰囲気に負けたのだろうか。
それとも必然だったのだろうか。

繋がれた手と手に、ひかる手錠。
束縛の象徴のようなその輪は、
まるで永遠を誓い合う夫婦の
エンゲージリングのように思えた。

物語はここで終わり。
だとしても、あなたにはこの物語の先を思い描くことができます。
それが自由であるように、彼らもまた、きっと自由なのだと、語り部はそう信じているのでした。


この物語の続きというか、このあとのお話のようなものが
夢に出てきたんですよ。二人が「囚人服だと目立つね」と
いって、町の古着屋に下着姿で駆け込んで、無料の服を
見つけて「これタダですよね?」とか店員に聞いて試着
してる夢だったんですけど、夢としてはものすごく変な
夢なんですけど、旦那に話したら「夢の中ででも、一緒に
いられたなら嬉しい」って言われたので、そう悪い夢では
なかったなと思ったところでした。彼にとっては、私の
隣を歩くっていうのは、一番できなくて辛いことだと思う
ので、夢の中だったとしても、それができたのなら、嬉し
かったのではないかな?と思ったのでした。

そんな調子でグースカ寝ていたら、気がついたら夜の8時で、
徹夜明けの翌日っていつもそうなんですけど気がつくと
いつも夜の8時にようやく目が覚めます、朝ならまだしも
夜の8時に(笑)。目が覚めたので、原稿の続きに手を
つけました。最近は、ゲド戦記のサントラを聴きながら
作業をしてます。歌は手嶌葵さんの歌集のほうにまとめて
あるそうなので、このサントラには2曲(アカペラの
「テルーの歌」と、エンディングの「時の歌」)しか
入っていませんが、音楽がとても良いので気に入って
作業中はずっとヘッドフォンでかけっぱなしにしてます。
とりあえず途中だった原稿の線画を完成させました。
嫁画・クリスマス漫画原稿の線画。パソコンに取り込んでベタ塗りしたりする。
黒ベタなどはパソコン処理の段階で行いますので、
これは線画の状態なので黒髪のキャラの髪の毛は
白いままだったりします。パソコンに取り込んだら
トーン処理とかベタ塗りをしますけど、線画はカケアミ
とかで濃淡を出したり少しはしています。あんまり
トーンに頼りきりなのも嫌ですし、ミリペンだと
そういった作業がしやすいので、ペンで地道にカリカリ
作業をしています。とりあえずこの1枚の線画が完成
したのと、もう一枚途中まで線画をなぞりました。
嫁画・クリスマス漫画の線画過程。まだコマの枠線をいれていない状態。
これはまだコマの枠線を引いていない状態のもので、
線画も途中経過です。ここに映ってるペンで描いてます。
作業が締め切り前に集中する癖を、どうにか治したい
ところなのですが、人間切羽詰ってこないとやる気が
出ないって言うのは本当なんですかね・・・(苦笑)。



昨日は私の恋文も遅刻したので、旦那もおとがめなしですが
遅れてもきちんと「その日の気持ち」が書けたので、
日付もその日ということで「三月三日」で入れています。



拝啓 鈴木刃様

徹夜した甲斐もあり、原稿はなんとか間に合うかなぁ?と
いうところです。やっと一番の難所というか、峠を越した
気がするので、あとは地道な作業がありますが・・・。

あなたの心遣い、私を大切にしてくれている気持ち、日々
感じる事も多いです。言葉のひとつひとつでも、とても
大切に伝えてくれて、正直な気持ちを手紙にしたためたり、
真っ直ぐな人なのだなぁと、思うことがあります。

私がいつも基本的にマイペースなせいで、時々あなたを
振り回してはいないか心配になるのですが、時には物事を
大雑把に捉えることも大切なので、あなたも無理のない範囲で
ついてきてくれればと思います。

たとえ少しくらい日が遅れても、私がこの一枚に綴りたい
のは、「その日の気持ち」なので、忘れないうちに、ここに
残しておきたいと思います。


   ――千里/鈴木メルヒェン瀬名子

  二〇一一年三月三日

              敬具

2011年3月3日 嫁から旦那へ。
徹夜作業に付き合わせた揚句、日記書くのが間に合わないような
時間まで寝てしまったのは私の責任なので、彼を責めることは
絶対できないのですが、夢の中で一緒にいられたことが余程
嬉しかったのか、旦那の機嫌はなんだかとっても良いみたいです。

そうやって小さいことでも喜んでくれる人、っていうのが
私にとっては一番よかったのかな?と思ったりです。

たまには手作りもさせてあげたいけど、今はちょっと
原稿描かせてね!ということで我慢させててごめんね、と
思っているのでした。ホント原稿がんばらないとなぁ(汗)。




鈴木メルヒェン瀬名子(嫁)。
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鈴木メルヒェン刃・瀬名子

Author:鈴木メルヒェン刃・瀬名子
鈴木メルヒェン夫妻です。「ちゃんとお嫁にいくまで」のはずが、いつのまにか想いがつのりすぎて、ご挨拶の末、お父様からも公認をいただいた旦那・刃(ジン)と嫁・瀬名子(セナコ)の夫婦漫才のような日常と、愛し合えた日々の軌跡の恋文日記。現実世界の嫁と、精神世界の旦那という、近すぎて遠すぎる哀しい距離さえも、喜びで消し去れるように。隣にいるアナタが、幸せでありますように。そんな願いのこもった、二人のブログです。

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