鈴木メルヒェン夫妻の恋文

触れ合えない、抱き合えない。 それでも、夫婦やってます。 現実世界を生きる妻と、 精神世界に生きる旦那の 見えない絆とラブレター。

2017-10

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緑のウサギの振り子時計

旦那です。
身内からもう一通手紙がきていたので、本人に尋ねたところ掲載許可が出たので持って来ました。
男性人格であり、わりと新参の正宗から。


拝啓 鈴木メルヒェン夫妻へ

鈴木正宗です。
ついこの間まで何の変哲もなく共に過ごしていたお二人が夫婦だなんて、と
未だに信じられない部分も多々あります。

最近のお二人は、以前にも増して強い絆が見受けられますが、
内面的な深い部分はそう変わらず、時折喧嘩になるところも、
本当に変わらないなと思います。

特に刃さんは、僕と出会ってすぐの頃は、とても慣れ合るようなタイプの
人とは思えなかったのですが、時が経つにつれ角がとれたのか、
とても親しみやすい性格に変わりましたよね。
今では、刃さんのひょうきんな人柄がとても好きです。

千里さんは相変わらず、夢に向かっての努力を惜しまない印象が強いですね。
掴みかけた夢を意地でも離さないところは、お嫁さんになっても変わりませんね。

僕はそんなに長い時間、お二人を見てきたわけではないので、大きい事は
いえないのですが、少なくとも今のお二人を見る限り、不安材料はないようです。

ただその中に、僕もまぜてもらえたら、それはそれで幸せかな、なんて思いました。

お二人のこと、どちらも大好きな、身内からのお祝いとさせて頂きます。

緑のウサギの振り子時計の隣で。

    鈴木正宗

  二〇一〇年十一月十二日
                敬具

2010年11月12日 正宗から夫妻へ
正宗の字は特徴的というか、気が小さいのが字に表れてるというか。
これが彼にとって精一杯の大きい字だと、おれは知っているのだけれど。
字に性格が表れるっていうのも納得がいく。おれの字は、ガサツなのが見てとれるし・・・。

ちなみになのだけれど、手紙の中の「緑のウサギの振り子時計」というのはこれのことらしい。
緑のウサギの振り子時計
はい今「またか」って聞こえましたがウサビッチですね。
プーチンですね。
嫁がウサビッチ大好きなんです。
携帯はウサビッチまみれです。
シールもマトリョーシカが貼ってあります。
明らかにつりあってないちっちゃなウサギを「キレネンコのお嫁さん」っていって吊してます。


手紙を貰ったあとに正宗と少し会話したのでそれについても。
正宗についてですが、おれが描いた絵ですけど見た目こんな感じです。
正宗スケッチ(旦那画)
知らないところで女性人気が高いらしく、そのドMな性格(事実)からも本当に知らないところで「思いっきり踏みつけたいキャラだよね」とまで言われていたらしく、それについて本人が「踏まれてもいい」と言ったことから余程のドMだと一部の界隈で知れ渡ったとかなんとか。まあ、そこがいいところだとおれは思ってますけど。
え、おれですか?おれは顔に表れるほどのドSですけど。

だからこそって言っちゃあれなんですけども。
嫁は知ってるしそのことについて今はもう何も言わないけれど、正宗とはけっこう深い仲だったりする。
それこそ恋仲に近い。・・・っていったらなんか同性愛とかイメージされると思うんですけど、そうなのかって言われて否定できるかっていわれたら、正直できません。
千里のこと想ってるかたわらで正宗のことも想ってた。嫁と旦那になってそれが変わったのかと聞かれて、きっぱり変わったと言えたらどんなに楽だろう。
これについて嫁は「好きならとことんまで好きでいなさい。どっちにしたって永遠じゃないから、今のうちよ」と言ってくれたけれど。
こういう部分について千里は寛大だ。
普通なら「私と彼とどっちが大事なの!?」とか言われてもおかしくないだろうし、悪い言い方すれば二股って言ってもおかしくないのに。

「永遠じゃない」。
最近の彼女がよく使う言葉のひとつだ。
そこにどれだけ深い意味があるのかは、知らない。
ただそれが「当たり前」に聞こえるだけ。
永遠があるとしたら、大金持ちがどれだけの大金を積んで欲しがるだろう。
死んだらその金はどこにも持ってけないし、高級外車も宝石も自分のものではなくなる。
そう考えたら、今のうちというのは正論なのかもしれない。

正宗と話した。

「正宗は、本当によかったの?おれと千里がこうなって」
一番気になっていたことを投げかけると、正宗は長い睫毛を何度か揺らすように瞬きした。
「難しい質問ですね。」
実際のところ正宗は、おれより二つ年上だから、別に敬語を使う必要もないのだけれど。
裏では・・・本当は、彼女を愛していたはずの正宗に、おれはもう一度問いかける。
「悔しかった?」
「そう、かもしれません」
視線は合わせないままだった。
「でも」
正宗はこちらに向き直った。
「僕達が一緒にいられて、僕達も一緒にいられる。それが変わらないなら、別にいいんです」
「・・・本当に?」
「ええ・・・それに」
「それに?」
照れくさそうに、正宗は俯いた。
「僕は僕で、ちょっと・・・思うところがあるので」
「女でも出来た?」
・・・答えない。
「・・・えっ?」
おれの声に、正宗は慌てて振り向いた。
「あ、変な意味じゃなくって。」
「ああ、そう・・・」
正直を言うと焦った。
正宗らしくもない。あれだけ千里を想っていた正宗が、いきなり別の女を作るなんて、考えにくかったからだ。
「刃さんもご存知の方です」
「おれが?」
「お手紙。」
「あ、なるほど」
「お手紙、頂いたから。お返事書こうかなって。」
この間一緒に遊んだ千里の友人のことだった。手紙が届いて、その返事を考えていたらしい。
本音をいえば安心した。まさか本人(千里)の知らないところで、まったく知らない女でも作ったのかと思ったせいだが。もしそうだったら、さすがにそれは先輩人格として叱らなければいけないと思ったから。
「なら、いいんだけど」
「えへへ・・・」
そのか細い声の微笑が、おれは好きだった。
そのくせ歌うと、ずいぶん激しい声になるから驚かされる。
正宗に歌わせると、何を歌わせてもポルノグラフィティの曲にしか聞こえなくなる。
たとえスピッツの「ロビンソン」を歌っても、「こんな曲ポルノにあったっけー」と思われてしまうくらいに。
「今度会う時はさ」
「はい」
「正宗が服を選んでいけば?」
「え?」
おれは正宗としっかり向き合った。見つめあったその瞳が、愛しかった。
「アプローチしてみろ、っつってんの。」
「そ、そんな」
「正宗とられちゃうかもなあ」
「へへ・・・」
正宗のファッションというのも、おれたちの中では異色を放っていた。白いぶかぶかのYシャツに黒チェックのネクタイ、それに黒ズボン。身内では「正宗イズム」なんて呼ばれていたりする。
実際それが千里が着て似合うかって聞かれたら、そうでもないのだけど。
「刃さんは、悔しくないんですか?」
「えっ」
唐突に問われて、おれは間抜けな返事をした。
「僕を誰かにとられちゃうの、悔しくないんですか?」
「それは・・・ね」
精神世界の正宗に寄り添う。そこに温度なんてものは存在しないから、暖かくもなければ冷たくもない。
「教えてあげない」
「なんでですかぁ」
「だって」
おれは小首をかしげて正宗に笑いかけた。
「教えて欲しかったらおれのこと踏み倒せるやつ連れてきてからにして?」
「・・・もう。」
意地悪言われて普通だったらムカついたりするんだろうけれど、正宗はそんなそぶりを見せない。
むしろ意地悪言われたくてしょうがないのだ。そうじゃなかったら、あんな嬉しそうな照れ顔を見せるわけがない。正宗にとってそれが「快感」にあたるんだから。

そんなねじれた愛情の狭間で、おれたちはお互いを愛し合いながら、不器用に愛し合いながら生きてる。

不器用な愛を、文字に込めて。
不器用な想いを、1枚の手紙に込めて。

投げ合って、ぶつけ合って、それを「しあわせ」だって言ってる。
そんなおれたちの、8人の「いま」の共存のものがたり。
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鈴木メルヒェン刃・瀬名子

Author:鈴木メルヒェン刃・瀬名子
鈴木メルヒェン夫妻です。「ちゃんとお嫁にいくまで」のはずが、いつのまにか想いがつのりすぎて、ご挨拶の末、お父様からも公認をいただいた旦那・刃(ジン)と嫁・瀬名子(セナコ)の夫婦漫才のような日常と、愛し合えた日々の軌跡の恋文日記。現実世界の嫁と、精神世界の旦那という、近すぎて遠すぎる哀しい距離さえも、喜びで消し去れるように。隣にいるアナタが、幸せでありますように。そんな願いのこもった、二人のブログです。

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